ごあいさつMessage

日本海側物流の新時代を拓きます。


代表取締役社長
南波 秀憲

新潟国際貿易ターミナルは、1996年に官民の出資により設立されて以来、日本海側の玄関口となり、物流ネットワークの要としての役割を果たしてまいりました。この間、コンテナ取扱数量は3倍以上に大きく増加し、現在、本州日本海側最大の国際コンテナターミナルとしての地位を不動にしております。これはまさしく当ターミナルをご利用いただいている船社、荷主及び物流事業者の皆様をはじめ、当社の運営に関わる全ての皆様の永年のご愛顧とご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます。

2014年に「民営化」し、「港湾運営会社」に移行してからは、その効率性・機動性を生かしながら、安全安心を第一とした上で、使い勝手の良いターミナルの形成に努めてまいりました。とりわけ日本海側特有の課題である降雪対策として、他港に類を見ない、海水を利用し、散水する融雪ヤードを2022年に完成させ、冬期間のゲートオープンに大いに効果を発揮しております。これからも利用者の皆様に喜ばれ、信頼される環境の整備にハード・ソフト両面から取り組んでまいります。

国内では「2024問題」や人材不足、世界では貿易摩擦や紛争による需給の逼迫化、コンテナ船の大型化等、物流を取り巻く情勢は混迷を深めております。一方、首都直下地震や南海トラフ巨大地震等、大規模自然災害の発生が憂慮されております。こうした中、コスト削減や代替ルート確保等の観点から、当ターミナルを新たに利用される事業者の皆様が増えておりますとともに、新潟港を拠点とする日本海側航路の一層の拡充に期待が寄せられております。これらを背景に、日本海側の物流は今後益々その重要性を高め、飛躍するものと確信しております。将来を見据えて様々な課題に的確に対応し、太平洋側港湾のバックアップ港としての役割も担いながら、関係者と共にこの日本海側物流の新しい時代を切り拓いていく所存でありますので、何卒ご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

令和7年6月